
Waizowlから発売されている左右対称形ワイヤレスマウスであるOGM Cloudが小型化して登場。
その名も「OGM Cloud XS」です。SではなくXSだと?!と最初思ったものの、極端に小さいというわけでもありませんでした。
個人的には結構良いサイズ感に仕上がったなと感じています。
Waizowl OGM Cloud XSとは

「OGM Cloud XS」はSteelSeries Senseiシェイプを元にしたOGM Cloudの小型バージョンとなります。しっかり一回り小さくなっているため、OGが大きいと感じていた人にとって使いやすくなりました。
カラーリングが赤かピンクの2色なので落ち着いた色ではないのですが、ホイールの模様や底のフクロウモチーフなど随所にアクセントが散りばめられていて完成度が高いです。
基本情報は以下から確認してください。
スペック
基本仕様
カラー | Red, Skeleton Pink |
全長 | 117mm |
幅 | 54mm |
高さ | 36mm |
重さ | 45±2g |
接続方式 | 2.4GHz, Bluetooth |
MCU | Nordic 52840 |
センサー | PAW3950 |
DPI | 30,000 |
IPS | 750 |
加速度 | 50g |
ポーリングレート | 8000Hz |
LOD | 1.0 / 2.0mm |
Motion Sync | あり |
バッテリー | 300mAh |
ソフトウェア | WEBドライバー |
スイッチ
メインスイッチ | RAEHSA Optical |
クリック応答速度 | 404μs |
サイドスイッチ | Kailh Blue Shell Green Dot |
ホイールスイッチ | Huano Grey Shell White Dot |
エンコーダー | TTC Blue |
購入先
定価 | 18,500円 |
販売先 | 公式サイト |
コード |
外観とデザイン

私の手元にあるRedカラーは写真だと結構ビビッドに見えていますが、部屋のシーリングライト下で見るともう少し鈍い色です。Skeleton Pinkカラーは白とピンクの半透明というそこそこどぎつめカラーなのでどちらかというとこの赤の方がまだ落ち着いていそうですね。

第3世代フェザーコーティング。汚れは目立ちにくく、グリップ力もほどほど良いです。

このマウスの1番のお気に入りポイントはこのボトム。フクロウのモチーフに穴ぬきされているんですよ。可愛い。OG Cloudは穴なしボトムだったのでこの部分が軽量化に寄与しています。
穴なしトップシェルで45gちょいは軽めだと思いますし、OG Cloudの時もそうでしたがビルドクオリティは文句なしに堅牢で密度高めな印象です。

ドングルは以前のものと同じ形状。平べったい形で、アンダーライティングでぼんやりと光ります。8K対応です。
シェイプ
左右対称形。背丈が低めでお尻側が横方向に広がっていくSteelSeries Senseiシェイプ。




前方からの写真だと分かりやすいですが、マウスボタンは窪みがなく扇状の形となっています。
トップピークはやや中央より後ろ側となりますが、傾斜は前後ともに比較的優しい角度を保ちます。

お尻側に向かうにつれて大きく横に膨らんでいくサイドは特徴的な部分です。くびれがあり、薬指や小指をほどよいカーブでしっかりと支えてくれるのでガッチリとしたフォームで握り込めます。

後方側が大きく横に膨らんでいくため、親指や小指のつけ根でハンプを感じやすく、安定した感覚を得られます。よくあるケツ高マウスのように大きく高いコブではないため、その辺りの圧迫感が少ないというのも特徴。

上記画像右側のマウスはWaizowl OGM Cloud 3950というモデルです。私の手のサイズは18.5×10.5cmほどですが、これだとやや大きすぎて慣れるのに時間がかかりました。左側のCloud XSは見ても分かるように小型化を果たしており、私でも使いやすく感じるサイズに仕上がっています。
- OGM Cloud XS: 117 x 54 x 36mm
- OGM Cloud 3950: 126 x 58 x 38mm

比較的そのまま小さくなっている印象がありますね。OG Cloud持ってみたら圧倒的にデカい。大きさ以外で言うと、マウスボタン先端部分の形状やサイドボタンの大きさなど細かい変化はあります。
センサーについて

センサー位置は中央から少しだけフロント寄りに位置します。フロントセンサーになるほど、手首の横方向の動きでより大きくカーソルが動きます。
深く握り込む人にとってはセンター気味に感じるでしょう。この辺りは好みや慣れもあると思います。

搭載されているセンサーはPAW3950という評価でしたが、HAWKEYE V1という印字がありました。これは3950をベースに少し微調整を加えたものかと思います。

MCUは定番のNordic nRF52840です。
レビュー

Waizowl OGM Cloud XSの性能を見ていきます。
45gとより軽くなった

重さを測ってみましたが、OGの55g±2gがCloud XSでは45g強へ軽量化されています。細かい端数の部分はとりつけるソールの形に影響されます。
今回は市販のドットソールを7個貼り付けた状態では測定結果。大きめソールにすると数gですがさらに重くなります。
前後のバランスは良いため、持っていて軽さを感じやすく、切り返しの持ち上げも容易です。
バッテリーは300mAh

搭載バッテリーは300mAhです。最近の軽量ワイヤレスマウスは軽さを重視するので200〜250が多いなか気持ち大きめ。
- 1000Hz: 78時間
- 4000Hz: 19時間
- 8000Hz: 16時間
スペック上はこのようなバッテリー持続時間。他の200〜250mAhバッテリーだと8Kで15時間持たない記憶があるので、概ね合っていると思って良さそう。
実はBluetoothもある

大体Bluetoothのあるマウスは底の電源スイッチがスライド式になっていて、分かりやすく表記されていることが多いのだけれど本マウスには電源ボタンがポツンと1つあるだけ。
底のボタンとサイドボタン4を長押しすることによってモードを切り替えられます。つまり切り替えに時間がかかるため、ちょくちょく切り替えたい人にとってはストレスかもしれない。
個人的にはBluetoothいらない人なのだけど、嬉しい人には嬉しいのかな。ちなみにBluetoothはポーリングレートが125Hzに制限されるため、ゲームではおすすめしません。
補足ですが、Bluetoothでのペアリングは左右のマウスボタンとホイールクリックを3秒間長押しです。
オリジナルCloudと違う部分

マウスボタンの形状が変化しています。Cloud XSではホイール部分に溝ができ、左右のマウスボタンに隙間を作っています。さらに横がキュッと縮まったかのように、カーブが少しきつめになっています。
ホイールの大きさはそのままなので大きくなったような気がしますね。

さらにサイドボタンの形状も変化。OGではややカプセルっぽい丸みを帯びていましたが、Cloud XSではフラットめになりました。フラットな方が遊びが少ない気がして良いですね。

底が穴抜きされています。操作性には特に問題ありません。
ボタンスイッチ各種

メインボタンにはRAESHAオプティカルスイッチ。メカニカルほどの歯切れ良さはないものの、適度な軽さと跳ね返りで非常に良いクリック感です。微振動や擦れも感じませんし、横ずれも気になりません。

XLATでクリック応答速度の測定。8Kポーリングレート、デバウンスタイム0ms。
計測結果は404μsとかなり高速です。OGM Pro V2と同レベルの速さ。

サイドスイッチはKailh Blue Shell Green Dot。OGはポコポコしたサウンドでしたがもう少し軽快なクリック音となりました。プリトラベルもポストトラベルも少なく押しやすい。

ホイールはエンコーダーがTTC Blueで、スイッチがHuano Grey Shell White Dot。
軽めだけど安定した回し心地です。クリックは重くも軽くもない絶妙な押し心地で、誤爆しないでスパム可能です。
ついにWEBドライバー化
今まではインストールタイプのソフトウェアでしたが、今回から遂にWEBドライバーになりました。






- ボタン割り当て変更
- DPI変更(50単位)
- ポーリングレート
- LOD(2段階)
- マクロ
- アングル回転機能
- Motion Sync
- デバウンスタイム
- スリープ設定
上記のような設定が可能です。基本的な設定は網羅していて過不足ないかなと。
中でもRazerのマウスで導入されたセンサー認識角度の回転…これがCloud XSでも可能になりました。マウスに角度をつけて斜めに持つ人には朗報かもしれません。
まだWEBドライバーも初期段階だからかもしれませんが、ブラウザをフルサイズ(全画面)表示での運用がベースとなっているため、ブラウザを縮めると必要な情報が見えなくなってしまいます。この辺のユーザビリティが向上すればいいなと思います。
価格について
- Red: 18,500円
- Skeleton Pink: 18,800円
地味にスケルトンピンクの方が300円高い。
Waizowlって結構絶妙な値段設定なんですよね。例えばScyroxとかDAREUみたいな格安ブランドほどは安くはないけど、VAXEEやLogicoolほど高くない。その中間辺りという感じです。
同じような価格帯で考えると、直近のマウスで言えばPulsar Gaming Gears X2 CrazyLight辺りでしょうか。
性能やビルドクオリティ含め全体的に高性能なので手頃な値段なのではないかと感じます。
総評とまとめ
Waizowl Cloudのかぶせても全然イケるおおらかなサイズ感とは打って変わって小さくなったCloud XS。微妙にボタンの形状など変化ポイントはありますので、そのまま小さくなったというわけではなく各所に調整が加えられています。
45gと結構軽くなっているにしては頑丈さは相変わらず素晴らしく、おすすめできるマウスです。
提供: Waizowl / KIBU