G-Wolves HTX mini 8K レビュー

G-Wolves HTX mini 8K レビュー

本稿の前にG-Wolves HTS Ultra 8Kをレビューしましたが、引き続きG-Wolvesのターンです。なんといっても2個同時に送られてきたので。

HTX mini 8Kという名前からして既に小さそうなワイヤレスマウスについて見ていきます。

サイズとシェイプは異なりますがベースとなる設計思想はHTS Ultra 8Kと大きく変わらないため、評価している点が若干似通ってきてしまいますがその辺はご容赦ください。

合わせてHTS Ultra 8Kのレビューもご覧いただければ!

記事執筆時点における本無線製品は電波法に基づく技適取得の確認がとれていません。実験などの特例制度の下でのみ使用が認められ、違反した場合は罰せられる可能性があります。

目次

G-Wolves HTX mini 8Kとは

HTX mini 8Kは以前G-Wolvesから発売されたHTXの小型バージョン。

HTXが素直に小型化したわけではなく、キュッと縦に縮まったような変化と、よりロープロファイルなボタン設計が特徴的です。とにかく小さい

思想としては基本つまみ持ち向けかなと思っていますが、形状はフロントが低すぎてややケツ高っぽい印象まであります。手のサイズ次第ではつかみ持ちにも対応できるといったハイブリッドなシェイプとなります。

このマウスの要点
  • かなり小型
  • ハーフソリッドシェルで28.3gと軽い
  • つまみとつかみ系に適応
  • 小さすぎる
  • ビルドクオリティは良い
  • ゴルフボーーール
  • クリックが柔らかい
  • PAW3395センサー
  • 8Kポーリングレート対応
  • バッテリーは小型
  • ウェブドライバーあり
  • 値段は高めだけど付属品山盛り

外観とデザイン

ゴルフボールのような見た目はHTS Ultra 8Kに引き続きという感じですが、穴はあまりあいてないハーフソリッドシェル。ハーフと表現しているのは鬼のようなハニカム構造で軽量化されているからです。

私はHTXを所持していないのでエアプになりますが…Eloshapeで確認してみると横幅や高さのトップピークは似ているものの、全長が短くフロント側がロープロファイル化しています。お尻もちょっと丸みを帯びていますね。

劇的に小さいです。109x60x35mmですが、こんなにロープロファイルなボタンあったっけ?という衝撃。

HTS Ultra 8Kとも比べてみると、全長と横幅は似通ったものがありますが高さがまるで違います。ケツ高シェイプというほど後ろにピークがあるわけじゃないのですが、フロントが低いためトップピークからフロントエンドまでの角度が急です。

手で持った感覚としてはかなり小型だなという印象で、かぶせは論外。つまみ持ちが最も適正が高いと思いますが、手の小さい方であればつかみ持ちもしっくりくるかもしれません。

手持ちで他に似ているマウスがあまりないのでユニークなサイズ・シェイプです。

小さくて、フロントがかなりロープロ。私の場合だとつまみ持ちしても親指がつねにマウスパッドに擦れ続けるので手のサイズ感は合っていないかなと思っています。

レビュー

G-Wolves HTX mini 8Kの良いところ悪いところ。

いつも言ってるけど付属品が

多いのである!アクセサリーがめちゃくちゃ入ってくるのだ!

化粧箱はホログラムになっています。マウスモデルごとにイラストが違うのでそのあたりも地味に力入れてますね。

中のハードケース自体は特に変わりなくいつもと一緒のものですね。

  • ハードケース
  • ストラップ
  • マウス
  • 8Kドングル
  • ケーブルx2
  • グリップテープ
  • 予備ソール
  • ソールの高さ調整用テープx2
  • 底用のカバーステッカーx2
  • メダル
  • ポストカード
  • 紙粘土x4
  • アームカバー

購入時期によって内容物が異なる可能性があります

今回はHTS Ultra 8Kと同時に送られてきたので、別袋の付属品はごちゃ混ぜになってきました。なので少し組み合わせ間違えてるかもしれませんが、なんとなくイメージが掴めれば。

ハーフソリッドシェルで28.3g

実測値はなんと28.3gと超絶軽量。HTS Ultra 8Kの31.3gを超えてきます。

とは言ったものの、HTS Ultra 8Kとはサイズがそもそも違うので比べる意味もないか。

HTSのトップシェルやマウスボタンはかなり穴抜きされていましたが、HTX mini 8Kに穴は一切ありません。ハニカム構造部分が軽量化されていて、シェルが薄いってだけですね。

HTSはバッテリーサイズが違うスタンダード版とデラックス版の2種類が用意されていましたが、HTXは1種類のみとなります。

とにかくめちゃくちゃ軽いのは確かなのですが、かなり小さいんでその辺は。

3395搭載・8K対応

ドライバーを何気なく見ていたらLODが1mmと2mmしかないぞ…?と気付きよくよく確認したら3950ではなく3395センサーでした。

HTS Ultra 8Kが3950だったのでとんだ勘違いしてました。3395と3950の違いをざっくり説明すると以下の通り。

  • LODに0.7mmが追加
  • Motion Sync時の遅延低減
  • ガラスパッドでのセンサー飛び改善

となっています。DPIやIPSも異なりますが、3395と3950は両方とも優れたセンサーですので3395だからといって敬遠する必要性はありません。

センサーはかなりフロント寄りになっています。フロントセンサーだと、手首を左右に振った時のカーソル移動幅が大きくなります。

腕での移動や指先での微調整には大きな影響を与えませんが、手首を横方向に切り返してみると想定よりも大きく画面が動くはずです。なので、中央センサーやリアセンサーに慣れていた方はセンシの微調整を迫られるかもしれません。

ポーリングレートは付属ドングルで8Kまで対応しています。これはPCとマウス間の通信を1秒間に何回行うかというもので、一昔前にスタンダードであった1000Hzでは1秒間に1000回。対して8K(8000Hz)は8000回行います。単純に言うと8倍速い。

しかしその分消費電力も高くなるため、8Kで運用するとバッテリーが1000Hzの時より断然速くなくなります。最近のマウスは基本ワイヤレス仕様ですので、こまめに充電することにストレスを覚えないかが分岐点かなと。

バッテリーサイズは250mAh

2Kや4Kといった選択肢もありますので、パフォーマンスをとるのか日々の運用性をとるのか、自分のさじ加減次第です。ちなみに私は基本4Kで、8Kを使うことはほとんどありません。

クリックは柔らかい

これはHTS Ultra 8Kのときにも思ったのですが、メインボタンのシェルが薄いため強く押し込むと少しふにゃっと歪みます。ただしUltra 8Kよりもややソリッドな押し心地ですね。

硬くないクリックがしっくりくる人もいるだろうなとは思っていて、ぜひ自分で体感してみて欲しいところではあります。

スイッチは特殊なOmronのマイクロスイッチ。ノーマルのスイッチに比べて高さがかなり低い設計ですので、これのおかげもあってとんでもないロープロファイルボタンが可能になっています。

XLATでクリック応答速度を計測しようと思ったのですが、ピンが探しにくかったため一旦断念。G-Wolvesはクリック応答速度に関しては定評があるため、特段測らなくてもトップクラスの超高速仕様だろうと思っています。

ちなみにこれはHTS Ultra 8Kを計測したときのものです。G-Wolvesは3つリストにありますが、いずれも上位陣に入ります。

小型なマウスには若干不釣り合いと思うくらいに大きめなサイドボタン。HTSのカプセルタイプに比べると少し平べったくなっています。どちらのボタンもポストトラベルはやや深めですが、意図的に強く押さないと特に感じないので問題ないでしょう。

ホイールはやや硬めの回し心地で、しっかりとしたフィードバック。クリックの硬さは絶妙です。硬すぎて指が硬直することも、柔らかすぎることもないので優秀と言えます。

底はザリザリする

HTX mini 8Kには最初から点ソールが装備されてきます。これは軽量化を考えると当然の選択肢と言えます。やや面積が広めな面ソールも予備としてついてきますから、好みで付け替え可能です。

HTSと同じくですが、中央がスカスカなボトムフレームになっているため、上からの力が加わって沈み込むとフレームがマウスパッドに擦れて強い摩擦を生みます。

ガリガリとかなりマウスがスローダウンするような引っかかり方をしますが、これはマウスパッドにもよるので一概に皆が直面する問題とは言いにくいです。

可能であれば中間層がやや硬めなマウスパッドと組み合わせるとこの現象は感じにくいでしょう。もしくは付属してくるボトムカバーステッカーを貼り付けてあげると改善されるはず。

ソールガイドが撤廃されているのは良い方向性です。

ウェブドライバーあり

ソフトウェアはインストールタイプではなくウェブドライバーになりました。G-Wolvesのソフトは作りがあんまり好きじゃなかったのでこっちの方が普通に嬉しい。

アドレスはG-Wolves感ゼロ。忘れると辿り着くのが困難なので、早めにブックマークしておくのがおすすめ。

本マウスには軽量化のためDPIボタンが削られています。初期設定である400dpiから変更するためにはウェブドライバーにまずアクセスしましょう。というか初期設定1600dpiか、せめて800dpiにしてほしいな。400dpi使ってる人いるんだろうか。

Click Debounceは少しわかりにくいのですが、DIYをオンにした状態でClick Debounce DIYを0にすると応答速度が最速になります。この場合チャタリングの恐れも出てくるため、意図せぬダブルクリックが頻発するようになったら少しずつ遅延を高くして確認していきましょう。

総評とまとめ

G-Wolves HTX mini 8Kは超軽量だけどそのぶんかなり小型。つまみ持ちの人や、手が小さい人にハマるマウスと言えます。

28.3gは脅威の軽さですが、全体がゴルフボールのようなハニカムデザインになっています。また、シェルが薄いゆえにマウスボタンのクリック感が柔らかく、ちょっとだけふにゃっとした反動があります。

アクセサリーの豪華さやウェブドライバーも強みなのですが、価格が159ドルとちょっと高め。また、国内販売が遅くなるためいち早く欲しい場合は海外からの購入になりちょっと入手性に難ありです。

私には小さい過ぎて使えませんが、ULX Smallとかでも大きいと思う人や、極限までロープロなマウスボタン触ってみたい人はぜひ。

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