
マウスパッド「陽炎」で人気を博し、最近ではキーボードである「瞬 MATATAKI」を発売したAIM1。
今度は「時雨」というワイヤレスマウスが登場しました。
AIM1 時雨とは

「時雨」はAIM1が発売する初めてのマウスです。かなり細長いパッケージが独特。陳列しやすそう。
よくZA13に似ているハイハンプスタイルと言われますが、実際に握ってみると実に独特な感覚を覚える面白いマウスです。
基本情報は以下から確認してください。

外観とデザイン

カラーリングは黒と白の2色展開。この前紹介したAIM1の「瞬 MATATAKI」というキーボードが白で非常に洗練されていて綺麗だったので、今回の時雨も白を選んでみました。やっぱりセットアップにするなら合わせたいよね!
コーティングのグリップ力はほどほどといったところ。白なのでそんなに皮脂汚れは目立って見えませんが、光にあてるとほんとにうっすらですが確認できます。気になる人は白がいいかも。

同梱物は8Kドングル、USB-Cケーブル、予備のマウスソールです。

表立ったロゴ的な主張はなく、後ろ側のボトムにAIM1という刻印がされています。ミニマムデザイン。

ソールの厚みは0.71mmほどでした。しっかりめのソールなので丁寧に剥がしてあげればギリ再利用可能です。さらに軽くすることも考えてドットソールに張り替えちゃうのが吉かなとは思いますが。

8K対応ドングルもまっしろ。軽い。分かりにくいけどアンダーグローライティングで底がうっすら光ります。机上に置いて、スリープから復帰させると分かりやすい。この辺もミニマリストな仕掛けで好印象。
シェイプ
AIM1 時雨は左右対称型のシェイプをしています。

サイズは122 x 61 x 40mmで、ミディアムサイズに分類されるマウス。上から見てみると若干Logicool Superlight味を感じるのですが、そんなことないです。




まずフロント側の広がり方が大きい。それから中央は少しくびれていますが、後方のコブ部分を見ると横へ膨らみがちです。つまり、ちょい瓢箪シェイプ。
ZA13と比べて考えると、異なる部分が地味に散見されます。
フロント側のサイドは逆ハの字になっていないため、切り返しの時に少し持ち上げにくいかな?と思ったのですが、マウスが47gちょいと軽めなのであまり問題になりませんでした。

上の写真を見てください。最も高いトップピークの部分からフロントのマウスボタン側へと視線を移すと、一度急な角度がついてからなだらかになっているのが分かるでしょうか。
ZA13も似たような形状をしているのですが、時雨はフロント方向へのカーブが急なのでコブ部分が一層盛り上がっているような感覚があります。つかんだりつまんだりする分には影響ありませんが、かぶせて使おうとすると人差し指と中指の第2関節あたりでこの曲線をしっかり感じることになります。
レビュー

AIM1 時雨の性能を見ていきます。
47.3gと軽量

スペック的には45gと表記されていますが、実測値では47.3gとなっています。+2.3gはやや誤差範囲外な気もしますが、これでも比較的軽量の部類に入ります。
上記は最初から貼られているノーマルソールでの計測ですが、市販品のドットソール6個に張り替えたら45.8gになりました。-1.5gはでかいぞ。おすすめ。
軽いけどビルドクオリティは問題なく良いです。
センサーはPAW3395

センサー位置はややフロント寄りです。フロントセンサーだと手首を横方向に振ったときのカーソル移動幅が大きくなります。このマウスはほんとにややって感じですが、今使っているマウスのセンサー位置次第では感覚が変わる可能性もあるので心に留めておきましょう。
地味にこのボトムの幾何学的な模様が洒落てて好き。AIM1ってデザインセンスあるなと。

採用センサーはPAW3395です。3950よりも一世代前のものとなります。
- LODが2段階から3段階に
- MotionSyncの遅延低減
- ガラスパッドでのセンサー飛び改善
この辺りが3950で進化した点なので、逆で考えてください。センサーとしての優秀さは変わりませんので、よほどこだわりがなければ問題ありません。

MCUは定番のNordic nRF52840。
各ボタンスイッチについて

メインスイッチはOmronオプティカル。個人的に昔からこのスイッチが発するキュピキュピみたいな甲高い音が好きじゃなくて敬遠していましたが、本マウスでは組み込み方が上手いのか悪くないと感じました。というか全然アリ。

クリックはやや硬めで、跳ね返りは強い。シングルタップ打ちでもスパムしやすさがあります。

XLATでのクリック応答速度計測、デバウンスタイムは0ms、ポーリングレートは8000Hz、パワーモードオンで測定です。
結果は770μsと並なスピード。極端に速くも遅くもないってところでしょうか。
トリガーをスタートさせると最初のクリックだけ異常に応答速度が遅い。そういえば昔3395はアイドルに入るとそういう現象があったような気がします。久々にこの現象遭遇した気がするけど、これってファームウェアで調整できたもんだっけ…。
それと稀にスパイクが発生することがあって、応答速度はきっちり測れているのかやや怪しい部分もあるので参考程度に留めておいて欲しいです。

サイドボタンはHuano White Dot。やや硬めの押し心地で跳ね返りはやや弱め。

上側は出っ張っていますが、下側はシェルと同じくらいの高さになります。きっちり親指の腹で押す分には押しやすいのですが、親指の上側面で押し上げるようにクリックしようとすると押しにくくなっています。

ホイールエンコーダーはTTC。比較的静かな回し心地で横ブレなどなく安定します。
クリックの硬さは普通くらいで、スパムできますし誤爆も少ないです。
バッテリーは250mAhと普通

ここ最近発売ラッシュみたいになってる軽量マウスですが、大体200〜250mAhが多い印象です。なので今回の250mAhもまぁねと思いました。
大体8Kポーリングレートで運用すると10〜15時間くらいでバッテリー使い果たします。充電こまめにするのが面倒な人であれば2Kや4Kでの運用を視野に入れても良いでしょう。選択肢があるのはいいことですからね。
WEBドライバーあり




WEBベースのソフトウェアあります。
- ボタンの割当
- デバウンスタイム
- DPI
- ポーリングレート
- LOD
- モーションシンク
- マクロ
上記のような設定が可能です。ソフトウェアもシンプルな感じでゴテゴテしてない。
ドングルのライティングもしかして変えられないかなと思ったのですが、シンプルに充電残量の表示くらいっぽいですね。バッテリーが少なくなってくるとオレンジになってた気がする。
価格について
定価は14,980円と低価格に抑えられています。
他に似た価格帯のマウスで言うと、ATK F1 UltimateやHitscan Hyperlight、Pulsar X2H V3などが挙げられます。
総評とまとめ

少しS字っぽくなっているユニークな握り心地のデザインで、コスパ意識だけでなくちょっと冒険もしてる面白いマウス「AIM1 時雨」。
軽さやビルドクオリティも申し分ないですが、気になったのは3950じゃなくて3395かってくらい。
スイッチで言うと、Omronオプティカル嫌いな私ですがこのマウスではアリだと感じてます。価格も安いので、ハイハンプマウスの良い選択肢が新たに出てきましたね。

提供: AIM1