G-Wolves、とんでもなく小さくて、とんでもなく軽いワイヤレスマウスのプロ版を出してきました。
G-Wolves HTR Pro 8Kは以前動画で紹介したことのあるHTRのプロバージョン…ということになりますが、シェイプも変わっているので単純な内部アップグレードでは終わりません。
とにかくここまでやるかっていうくらいの軽量化構造で、当然つまみ持ち以外には選択肢がないのですが、もし手に馴染むようであれば40gのマウスですら戻りにくくなるという魔性のマウスとなっています。
G-Wolves HTR Pro 8Kについて
G-Wolvesは昔から付属品特盛りが特徴のマウスブランドで、他の会社からは出ないような尖った形状の肉抜きデザインを打ち出しています。
見た目からして分かるかと思いますが、なかなかにニッチな形状をしたユニークマウスです。万人受け?まずしないでしょう。
しかし、無駄を極力削り落とし限界まで軽量化に力を注ぎ続けたマウスということが、ルックからバリバリ伝わってきます。
特に私のモデルはスケルトンタイプなこともあって、マウスボタンの裏側もハニカム構造になっていますし、前方からスイッチが丸見えになるほどの穴開きデザインであることが分かります。
これでもかっていう。デザイナーの魂の叫びが聞こえるかのよう。
軽量化とビルドクオリティの劣化は表裏一体。どれだけの試行錯誤を繰り返したのか。
- つまみ持ちオンリーな超小型サイズ
- 限界まで軽量化した26g
- ビルドクオリティは普通に良いぞ
- 8Kポーリングレート対応してる
- バッテリーは小さい
- 値段は高めだけど付属品特盛り
外観とデザイン
HTR Pro 8Kにはカラーリングが4種類あり、私のものはハーフスケルトンタイプで中がぼんやり透けて見えます。水色のスイッチが透けてアクセントになってるのがなんとも良い。
とにかくちっちゃくて、マウスの後ろ半分をスパーンと切ってしまったかのような形。
サイズはわずか91 x 57 x 33mmで、これはHTR OGよりもさらに高さが低くなっています。
一般的な左右対称形ともエルゴとも違う面白い形状をしていて、後ろから見てみるとトップから右側が左比べて少しずつ低くなっていき、途中からストーンと崖から落ちるような絶壁になります。サイドのくびれはなく卵型シェイプ。
マウスボタンはややくぼみがあり指が起きやすい形状ですが、これも若干左右で形が異なっています。
そしてなんだこのぴょこっと飛び出したお尻部分は。奇妙である。
あまりに軽量化に心血注いだせいでリア側のマウスソール貼る場所なくなっちゃったぜ…しゃあない少し飛び出しておくか、それも重さに極力影響出ないようにな!という感じなのか。
レビュー
いつも通りだけど付属品が半端ない
まず箱がおかしなことになってる。ホログラムのプレートがバコッと貼り付けられているんですよ。この時点で高そうな感じあります。
そして箱を開けると中にはまた箱、というか小さなハードケースが入っています。
この中にマウスやケーブルなどが同梱されています。色んな付属品がついてくるのですが、まとめると以下のようになりました。
- ハードケースとストラップ
- マウス本体
- USB-A to C ケーブル2本
- 8K対応ドングル
- 紙粘土4パック
- 予備マウスソール
- 基板ステッカー
- グリップテープ
- アームカバー
- メダル
- ポストカード
正直、個人的にいらないものが多い。紙粘土は形状変更するのに面白いと言えば面白いアイデアだけど、実際使い続けてる人いるのか疑問だし。
26gという驚異的な軽さ
軽量化に魂を売ったとまで思えるほどの追求ぶりが見た目にも分かりますが、実測での重さは26.2g。
う〜ん、軽い!公称値は25.3gなので誤差範囲内であります。
当然つまみ持ち向けのかなり小型サイズなのでその点も加味しないといけませんが、いずれにせよ非常に軽いことには変わりありません。
その代償として全面穴あき構造となりますので、ソリッドシェルが好きな人にとっては許しがたいかもしれません。
グリップ力も弱めですし。
意外にも頑丈なビルドクオリティ
これだけ軽量化して至る所に穴があいていますが、構造的に押さえるところは押さえているので、ビルドクオリティに関しても問題ありません。
サイドをグッと押しても軋みませんし、クリック部分の横ズレやかたつきなどもないため安心して使うことができるでしょう。
これだけ底とかすっぽ抜けてて頑丈なの結構すごいと思う。
8K対応・3395センサー
ポーリングレートは8Kに対応しており、最初から付属するドングルで使えるようになっていますから、追加で別ドングルを買う必要はありません。
8Kでの応答速度とワイヤレス接続の遅延を、有線接続したRazer DeathAdder V3とMouse Testerで簡単に比較してみたところ、ほぼ同じ程度か、遅くても0.5msほどという結果になりました。
これはざっくりとした計測ですので特に科学的根拠があるわけではありませんから、参考程度に留めていただけると幸いです。
センサーは3395と一世代前のものですが、特段3950と比べてパフォーマンス的に大きく違うかというとそこまででもないので問題ないかなと。フロスト加工されていないクリアガラスパッドなどでは使えませんが。
バッテリーは250mAhと小型なものなので、8Kで使うと寿命はそこそこ短いと思われます。
特に8Kにメリットを見いだせなければ2Kとか4Kでも十分かなーと。
クリック感は結構良い
マウススイッチはHUANO PINK DOT BLUE SHELLが採用されていて、そこそこ硬めの押し心地と悪くないクリック音。
全然GOODです。
XLATで応答速度を計測してみたところ、超高速で数あるマウスの中でもトップに躍り出ます。プロ版でないG-Wolves HTRと全く同じ数値が出ています。
ちなみにサイドボタンもホイールもクリック感が優秀でした。
ウェブドライバーだけどやや使いにくいか
インストールタイプではなくてウェブドライバーが用意されています。
ちょっと作り込みが甘くて使いにくさが目立つ出来ですね。設定がオフなのかオンなのか分かりにくいとか、項目のまとめ方が整理されていないとかです。
基本的なことは設定できますので、設定サイトはお気に入り登録しておきましょう。
最初400DPIに設定されているので、とにかくまずはサイトにアクセスしてDPI変えるところから始まります。
まとめ
つまみ持ち専用の超軽量フラッグシップマウスが欲しいんじゃ!という方にはぴったりのG-Wolves HTR Pro 8K。8K対応だし、ビルドクオリティ高いし。
逆につまみ持ちじゃなきゃ使いにくい代物ですし、価格も結構いい値段しますので思い切りが必要かも。
付属品あまりに多いので、これもうちょっと減らせばも少しリーズナブルな値段になるんじゃないかとふんわり思ったりね…。あと海外からしか購入できないのでややハードル高めか。
小型マウス探してる人にはおすすめの一品です。
提供: G-Wolves