なんとあのNINJUTSOとVAXEEがコラボして、長らく人気であるSORAの新モデルを発売するというね…これは事件です。
一昔前まではあまりブランド間でコラボして製品を出すって聞かなかったんですが、最近は少しずつ増えてきているみたいです。この記事を書いている途中でPulsar Gaming GearsとLethal Gaming Gearがコラボしてマウスパッドを出すという情報が流れてきましたから。
NINJUTSOは8Kワイヤレスレシーバーを出すと言っておいて長らく情報を出さなかったため割とユーザーの不信感が募っていましたが、今となってはそちらも一応発売はされたわけですし、そのあたりのことは一度水に流してVAXEEとのコラボマウスを見ていきましょう。
VAXEE x NINJUTSO SORA 4Kについて
NINJUTSOはKATANAやSORAといった絶妙なシェイプをしたクオリティの高いマウスを発売するブランド。
VAXEEはオリジナルシェイプを続々と市場に投入しつつも、品質への高いこだわりを常に維持し続ける驚異的なブランド。
この2つのブランドがコラボするということで、最初速報をもらった時は結構テンションが上がりました。
NINJUTSO SORAの第1世代シェイプを使い、無線技術とベースモデルはVAXEEのものを活用するという、2つの強みをかけ合わせて生まれたマウスが VAXEE x NINJUTSO SORA 4K。
VAXEEの品質と安定性への並々ならぬこだわりは創業から一貫して強く感じとれるので、これがSORAシェイプで使えるのか…と思うとちょっと感動。
実際に使ってみても、きっちりSORAシェイプなのにVAXEEのような剛健さを感じますし、プラグアンドプレイの使いやすさや入力遅延の低さなどVAXEEの強みが受け継がれています。
- SORAシェイプはやっぱり優秀
- VAXEEの剛健さを兼ね備えている
- 60gなのでちょっぴし重い
- プラグアンドプレイ最高だね
- クリック感も良くなってる
外観とデザイン
NINJUTSOが提供しているのはトップシェルに関わる部分で、VAXEEが提供しているのはベース・基板などの基本構造部分。
形はSORAだけどVAXEEの影響が強い…というのが第一印象。
SORAの形状は左右対称型。フロントのボタン部分が低く設計されていて、中央よりも後ろにいくにつれハンプが高くなっていきます。お尻部分はそこまで急激な傾斜ではなく、どちらかというと緩やかに弧を描きます。
後方シェルは横にも広がっているので、つかみ持ちした時のホールド感が強くて安定するのが特徴。
中央からフロントにかけてサイドはやや逆ハの字となり、ほどよいくびれがあるため持ち上げやすくなっています。
SORA V2との違い
SORAはV2まで出ていて、V1とV2では形状が少し違います。
何が違うかというとまずクリック部分のくびれの有無。
加えてサイドボタンの形状もやや異なります。
さらに言うと全長とかも違っていて、V2の方がちょっと小さくなっています。
今回紹介しているSORAはV2じゃなくてV1の形を採用していますが、V1の方が支持されていたのかもしれない。
SORA V1との違い
V1とVAXEE SORAもちょっと違います。
まずホイールのサイズが従来モデルと比べて小さくなっています。この小さい感じはVAXEEが好きそう。
それに加えてマウスボタンの横幅がわずかに細くなっていて、その分サイドの厚みが増してます。
マウスボタンの先端に丸め処理が追加されているのにも注目。
サイドボタンもほんの少し違いますね。2つの隙間の長さとか。
細かい違いはあれど、概ねV1なので、SORA V1愛用者には問題ないかなと思います。
むしろV2での変更点が気に入らなかった人にとっては最高の朗報。でもV2が好きだった人にとっては試練かもしれません。
レビュー
60gというそこそこの重さ
賛否両論だったポイントが「重さ」ですね。
NINJUTSOのマウスってかなり軽量化に力を入れていたので、SORA V2で40g程度とマウス界トップレベルの軽さを誇っていました。
一方VAXEEは安定性や品質を担保するためもあってか、軽量化はしているけどそこまで軽くないマウスが多く、どれも60gとか70g程度になってます。
今回のSORAはどうなったかというと、ソール込みで60gでした。
一部のプロはあまりにマウスが軽すぎると止められないから…という理由があるらしく、確かにそう感じる人もいるだろうなぁと思いつつも、私は軽い方が好きなのでちょっと残念でした。
とは言ったものの、VAXEEのマウスには全幅の信頼を置いているので、精度やクオリティの高さを天秤にかけるとこれはこれでいいかなと。
堅牢さが極まったおかげで、SORA OGの時に少しだけ感じていた安っぽさというか、強く押し込んだ時の柔らかさみたいなものがなくなって、超ソリッドになっています。
重量バランスはしっかりとれてるので不自然に重く感じることはありません。
使いやすさを極めたプラグ・アンド・プレイ
底を見てみるとザ・VAXEEって感じがします。
完全ドライバーレスで、ソフトウェアいらず。右のボタン1つで全部の設定をいじれるのがかなり使いやすい。
ボタンを短く押し込むとDPIが変更されていき、長押しすることでDPI・ポーリングレート・クリック応答速度と設定する項目を切り替えることができます。
使い方覚えやすいので、しばらく触らなくてもすぐ思い出せますし、かなり優秀な設計だと思います。
ソフトウェアインストールしてたかな…とか調べないでもいいし、外に持っていっても設定変更簡単だし。
Motion SyncやLODとかはボタンの組み合わせがちょっと違うので、マニュアルを用意しておかないと思い出せないかもしれません。
基本的にはデフォルト設定で問題ないと思います。
オプティカルじゃなくなったクリック感
SORA V1はメカニカルスイッチを採用していましたが、V2ではオムロンオプティカルスイッチに変更されました。
巷では結構評判良かったのですが、私はオムロン光学スイッチのキュピキュピッという独特な甲高い音が好きじゃなくて、皆が評価するほどV2評価してなかったんですよね。
なんならレビュー終わった後そのまま倉庫に突っ込んじゃいましたし。それくらいクリックが合わなかった。
今回のSORAはスイッチがV1と同じHUANO PINK DOTに変更されており…いや、戻ったというべきですか。クリック感・音ともに個人的にとても良くなりました。さらば光学。
光学の方がチャタリングがないというメリットがありますが、クリック感が犠牲になったり、応答速度も特段メカニカルより速いということもないので。
クリック感に関しては当初出たての頃よりは大分よくなりましたけどね。
V1と比べても今回のSORAの方がクリック感良いですね。
VAXEEマウスはXLATでの計測に対応していないので、クリック応答速度の数値を提示できないのが辛いところではありますが。
ちなみにホイールクリックはHUANO RED DOT、サイドボタンはHUANO WHITE DOTの小型版です。
非常に低遅延なワイヤレス接続
VAXEEの4Kワイヤレスアーキテクチャは低遅延かつ安定しているこだわりの無線接続で、極めて優秀です。
有線接続したBenQ ZOWIE ZA13とMouse Testerで簡易的に比較してみました。
SORA (無線) | ZA13 (有線) | 計測結果 |
---|---|---|
1K | 1K | SORAが同等かごくわずかに速い |
4K | 1K | SORAが0.5~1.0ms速い |
同じ1Kポーリングレートでテストしてみるとセンサーの挙動はほぼ同等の速度かややSORAが速いという結果になりました。
SORAを4Kポーリングレートにし、ZA13の1Kと比較すると0.5~1.0msくらいの違いがあり、明確にSORAの方が速かったです。
これらはあくまで相対的かつ限定的な条件下でのテストとなりますので、参考程度にお受け取りください。大まかな測定方法は以下に書いてあります。
バッテリーは400mAhと大容量のものを積んでいるので、4Kでプレイしても30時間は使える見込みです。
そこまで2Kや1Kと大きな差が開くわけではありませんが、少しでもバッテリー寿命を長持ちさせたいのであれば、パフォーマンスも良好な2Kが良さそうです。
まとめ
VAXEE x NINJUTSO SORA 4Kは、SORAの形をしていながら中身はVAXEEという夢の融合で、従来のSORAとは一線を画すマウスとなっています。持ってみるとVAXEEっぽさがものすごく感じられてとても良い。
このマウスの欠点を挙げるとすると重さなので、あくまで軽さを重要視するならV2の方がいいかもしれません。
カラーリングはいろんな種類が用意されていて、VAXEE公式サイトではグレーとホワイト、ふもっふのお店で取り扱うNINJUTSOサイドの販売ではブラック・ブルー・ピンクなどのカラフルな色が用意されています。
提供: NINJUTSO